猫がいない

ああ、パパに頼んだのが間違いだった。

私たちの家族がいない。

猫は、パパが大嫌い。
うちに来たばかりのときに、怖がっているのにパパに追いかけまわされたから。

たまに来るじじでも大丈夫なのに、パパだけは顔も見たくないし、声も聞きたくないようです。

どこを探してもいない。
トイレもしていないし、ごはんも食べていない。夜中になっても出てこない。

私が帰宅したとき、
「洗濯物はとりこんでいません」と、
しゃーしゃーと言うパパ。
ちびちゃんは、パパにやらせてはダメだと言う。
「干してある洗濯物を家の中に入れるだけだよ」と言うと、
「ママがいいなら、いいよ。」


パパが洗濯物を入れたときに、
戸を開けっ放しにしたのだろう。
前に開けっ放しだったのを見たことがある。

カーテンの陰に隠れていた猫は、
パパが来て怯え、そのまま開いていたところから逃げたとしか考えられない。

たまーにしか来ないパパ。
その代償に、私たちの大事な家族を失ってしまった。


新しい保育施設で慣れない中、この一週間頑張ってきたちびちゃん。
選挙のストレスと疲れの中、身体に鞭打ってきたママ。

張りつめた糸が切れ、
私たち母子は力が抜けてしまった。
泣いても泣いても猫はいない。

本当に許せないパパ。

ごめんね。
ママがパパに洗濯物を取り込ませたから。

大事な大事な家族がいない。

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