パパへの逆襲

ほとんど家に帰らないパパに味方はいない。

それは猫から見ても同じだった。


我が家に来て1ヶ月少しのきららちゃんは、
元野良猫。
年齢では子猫ではあるが、来たときから大きく、野良歴が長いためなつかない。
ようやくゲージの中では存分になでさせてくれるようになったが、ゲージの外ではほとんど近寄ってこない。

特に、お客さんレベルのパパには。


ちびちゃんとクリスマス会に行くため、
パパと二人きりにさせたのが失敗だった。

「19時半にごはんあげてね。」

パパはきららちゃんを構いたかったらしく、
やってはいけないと何度も言っていたおやつをわずか二時間半の留守中に三回もあげて、さらにごはんをあげていた。

しかし、なつかないきららちゃんに
「こっちにおいで」と近づき、
大変な逃走劇を繰り広げたらしい。


結果、
「大変です、きららちゃんが行方不明です」LINE。


ちびちゃんとママが探しても見つからず、
時間はすでに22時に。
「パパ、本当に嘘ついてない?外に出した可能性あるんじゃないの?」


あちこちひっくり返し、ちびちゃんのバッグや小さい頃のオムツが入っている小さな小さな段ボールの隙間から出てきた。


「かわいそうに。」


憔悴し、怯えたきららちゃんは固まってしまっていた。
明らかにPTSD。
一番なついているママにさえ、震えている。


「パパはどうしていつも嫌がることをするの?昨日もたくさん怒って、もうしませんって言ったでしょ!毎日毎日どうして嫌なことするの?きららちゃんは、パパのせいでこんなになっちゃったでしょ!もうかわいそう。泣きたい…。」
一通り放つと
「はい、交代」と
ママにも一緒に攻撃せよと求めてきた3歳児。

ママも怒りをぶつけていると、
「私に言わせて」と
また大爆発。

「はい、交代。」

こうして、パパへの逆襲は続くのでした。


本当にかわいそうな
PTSDの猫。


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